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どろめんこの世界
『どろめんこ』って、御存知ですか?
大都市周辺の畑から出てくる素焼きの土器のようなものです。
日本各地で出土するのですが、子供の頃に拾った記憶がある方もいるはずです。
クロスケは、いまだにその「どろめんこ」の魅力から開放されずに、収集を続けています。
数も種類もある程度そろってきたので、コレクションを一挙公開したいと思います。
第一章 どろめんこコレクション一覧
小さい画像をクリックすると大きな画像が見られます。
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第二章 『どこめんこ』って、なに ?(゜_。)?
上の写真を見ていただければ、実物がどんなものか想像がつくと思いますが、素材は
素焼きの粘土で、陶器の植木鉢と同じような質感と思っていただければよいと思います。
大きさは、2センチ前後、厚さは5mmぐらい。ちょうどお菓子の「パックンチョ」位の大きさです。
この「どろめんこ」は、一体何かと言うと・・・・・
江戸後期から明治にかけてはやった
子供のおもちゃなんです。
「どろめんこ」の『めんこ』の部分を聞けば、紙で出来た「めんこ」を想像できると思いますが
現代のめんこは「紙」で出来ているので正式には「紙めんこ」と呼ばれます。
今のように低価格で厚紙が手に入るようになる前は木でできた「板めんこ」や鉄板で出来た
「鉄めんこ」がありました。その「めんこ」の元祖がこの『どろめんこ』なんです。
今でも形は、「おはじき」や「ビー玉」などに受け継がれています。
さて、この「どろめんこ」どのように遊んだかと言うと、代表的な遊びは「穴一遊び」と言う
地面に開けた穴に投げ入れ、穴に入らなかった「どろめんこ」に投げ当てると、それを
当てた人がもらえると言う遊び方です。
本来は、大人が小銭(硬貨)を使って行った「博打(賭け事)」の一つなんですが、
それが子供の遊びになるとお金をかけるのはよくないので、このどろめんこを
使って遊んだようです。
ただし、本来「博打(お金をかける遊び)」は御法度(禁止)と、されており、たびたび
禁止命令や指導が入ったようです。最終的に全面禁止には出来なかったみたいです。
発祥の地は明確ではないのですが、上方(関西方面)と言われています。
また、当時は「どろめんこ」とは呼ばず「めんがた」などと呼ばれていたようですが
現在でも各地に呼び名があり「おっちょこ」「おちょこす」「どじろんこ」と
色々と呼ばれているようです。
第三章 なんで、畑から出てくるの?
さて、『どろめんこ』がどんな物で、いつ頃、なにに使ったのかと言うことは、
だいたいお解りいただけたと思いますが・・・・
問題は・・・なぜ・・・今の時代に『畑から出てくるのか?』と言うことです。
実は・・・
今のところ、完璧な理由は解明されていないんです(^_^;)
とは言うものの、8割方畑から出てくる理由は解明されていますので、
その辺を御説明いたします。
まず、どれめんこが出土する畑はある程度限られた場所になっています。
出土する条件とは
1、江戸時代から畑として耕作が続いている場所
2、大都市に近くあまり土を入れなおしたりしていない場所
と言うことです。
そして、そんな畑からなぜどろめんこが出てくるかと言うと・・・・
昔、畑に撒く肥料と一緒に撒かれたと言うことです。
昔は、畑の肥料と言うと「肥(こえ)」を使っていたのですが、肥とは「人糞」
つまり、人間の「う○こ」なんです。
当時、「う○こ」は貴重な肥料として使われていました。そして家庭から出る生ゴミも
当然肥料になるので、一緒に『肥溜め』と呼ばれる発酵する為の曹に溜められて
いたのですが、その生ゴミと一緒に「どろめんこ」を捨てていたようなんです。
もっとも、子供のおもちゃですので大きくなったら使わなくなるし、博打で年中禁止
されていたのですから、捨てちゃえ〜!って、ゴミと一緒に出したようです。
そうなると、「生ゴミ」や「う○こ」は分解されますが、素焼きの「どろめんこ」は
分解されることがなく、未だに畑に残っていると言うことです。
あくまでも、推測ですがほぼ間違いないと思います。
場所によっては、以前肥溜めがあったと思われる場所から大量のどろめんこが
一度に産出したり、畑をつぶして住宅地にした庭から見つかったりもしています。
第四章 いまでも作られている「どろめんこ」
時代は21世紀、平成の世になってしまい、今や子供達がどろめんこで遊ぶことはないと
思いますが、実はこのどろめんこ全国各地で発見されています。そしてまだ少しですが
どろめんこの製造を受け継ぎ、おもちゃではなく「民芸品」や「置物」として製造している
場所があります。
そのいくつかを御紹介します。
青森県弘前(ひろさき)市
下川原焼土人形 窯元
http://www.hatobue.com/tutiningyou_1.html
博多どろめんこ
太宰府天満宮の参道で販売しているようです。
そのほかにも各地に残っているようですが、製造者の高齢化と後継者不足もあり
どんどん消えつつあるようです。
こちらは、どろめんこを含む土人形の資料館です。
多くの資料が展示されています。
日本土人形史料館
http://clay-doll.jp/index.php
小さな素焼きの「どろめんこ」
落ちていても、気に止める人はほとんどいませんが、これが昔誰かが
遊んだ物で、それを投げたり、取り合ったり、禁止されたり・・・・
小さな『どろめんこ』から『大きな歴史』を感じ取ってはいかがでしょうか?
※注意※
『どろめんこ』は、現在も畑から出土します。是非一度探してみてはいかがでしょうか?
しかし、畑には必ず持ち主の方がいらっしゃいます。畑に立ち入る時は、必ず所有者の
方から許可をもらって採集を行うようにしてください。また、野菜ドロボウと間違われて
逮捕された人もいます。十分に気を使って畑を荒らしたりしないようにしてください。
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